松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

あなたは誰ですか?

「その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、主なる神はアダムを呼ばれた。『どこにいるのか。』」
(創世記3:8−9)

 私たち人間にとって、「あなたは誰か」という問いかけはとても重要なものです。神さまは聖書を読む私たちに、時々、その問いかけをなさいます。
 あなたはどこから来て、どこに行くのでしょうか?

 私は牧師をしていますので、時として教会の方々の最期の場面に立ち会うことがあります。
また、共に信仰生活をして来られた方々や、また自分自身の頭に白いものが増えるのを目の当たりにして、どうしても「行き先」、「終わり」というものを考えざるを得ない経験をします。
 勿論、普段は忙しさの中で忙殺されていますが、独り静かに祈ったり、聖書を読んだりしますと、「あなたは誰ですか」と神さまから問われているように思うのです。
 そして、「あなたは誰ですか」という問いに対して、「私はあなたの子です。あなたのものです」と答えるところまで来た時に、本当の平安を頂く事ができる経験をいたします。
それは「私は誰」という、人間だけに備わっている「所属」を確認したいという欲求が心の中に奥深く埋め込まれているからだと思います。私たちは「心のふるさと」を求めているのです。
 私たちには神さまの肖像が刻み込まれています。それは言い換えれば、認めようが認めまいが、神さまが心のふるさとである、ということです。
 普段は、生活の忙しさの中で、そんなことを考えていません。
しかし、あのアダムとエバを愛された神さまが「あなたはどこにいるのか」と問いかけたように、「あなたはどこにいるのか。私のもとに帰って来なさい」といつも招いておられるのです。

 あなたは誰ですか? そして今、どこにいますか?

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘