松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

ほめること、ほめられること

「子どもたちを抱き上げ、手を置いて祝福された」(マルコ10:16)

 あるキリスト教教育の本を読んでいましたら、その本の中に、ほめることの力について、様々な方たちの次のような言葉が紹介されていました。
○「称賛のことばは、思いやりや愛の行為と同じように、子どもに必要なものである。草花の成長に太陽の光が欠かせないように、子どもにとって不可欠なものは時宜にかなった称賛である。」(クリスチャン・ネステル・ボビー)
○「素敵なほめことば1つで、人は2ヶ月生きていける。」(マーク・トウェイン)
○「偉大な人であろうと、無名な人であろうと、真摯な評価に感謝しない者はいない。人には、2つが必要である。人からほめられることと、人のほめ方を知ることである。」(フルトン・アウアスラー)
○「ほめるのをやめることは、他の人に対して大きな過ちを犯すことと考えてよい。人に向かって素敵なことばをかけるのをやめることは、その人に関して素敵なことを考えるのをやめるに等しい。」(オスカー・ワイルド)

 ほめられることによって私たちは、自分でも気づかない潜在的な自分を発見していく励ましをいただくものです。

 さて、今日の聖句は、自分の方に走ってくる子どもたちを1人ひとり抱き上げ、手を置き、祝福されたイエスさまの姿を伝えています。
 ある牧師は、「抱き上げる」とはスキンシップ、「手を置く」とは祈ること、そして「祝福する」とはほめることを意味していると語っていました。
 人の成長にとって、このスキンシップ、祈り、そしてほめることは、基本的な要素なのです。イエスさまも、子どもたちをほめ、祝福しながら育てるようにと、自ら模範をしめされたのでしょう。

 あなたは、ほめ上手ですか? そしてまた、ほめられ上手ですか?
 今日、身近の人たちの良い所を3つ探し、それを言葉にして伝えてみてはいかがでしょうか。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘