松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

神の決心

「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。」
(マタイ1:24−25)

 ヨセフは、この世界において立身出世をした人物ではありませんでした。ごく普通の大工さん、私たちと同じでした。しかし、ヨセフが主の御心を選択したがゆえに、主はヨセフを祝福してくださったと、聖書は伝えているのです。
「選択」ということを考える時、私たちの人生は、日々小さな「選択」の連続、言いかえれば「小さな決心」の連続だということに気付きます。
1つの選択によって、その人のこれからの人生が定まっていくにとどまらず、周りの人の人生までもが大きな影響を受けることになる、そのような大きな決心となる時もあるのです。
 今日の箇所にはヨセフの決心があります。しかし、ここには、もう1つの決心、神様の決心もあったのです。
カール・バルトは、「神はイエス?キリストにおいて、永遠に罪人と共にあることを決意された」と語りました。
ヨセフの決心も、実はこの神様の決意を知り、その愛に圧倒されて、マリアそして御子と共に生きることを選んだものでした。クリスマスとは、神様が私たちと共に生き、私たちを生かして用いようとされる神様の愛の選択、《インマヌエルの決心》の時です。
神様は十字架のどん底までも私たちと共にいてくださるのです。だから、私たちにも神と共に生きる新しい決意が生まれるのです。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘