「一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないであろう。わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。
あなたは、わたしが先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である。ただ、強く、大いに雄々しくあって、わたしの僕モーセが命じた律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。
そうすれば、あなたはどこに行っても成功する。」
(ヨシュア1:5−7)
ヨシュアという人は、私たちが先輩の牧師からの言葉に耳を傾ける以上に信仰の先輩であるモーセから多くのものを学び、責任をもってバトンを受け継いで言った人物であったと思います。
たとえばアマレクとの戦いの場面にヨシュアは登場します。モーセはヨシュアに自分は戦場には行かない、その代わりに神の杖を持って丘の上で祈ると約束しました。
その間、モーセは手を挙げて一生懸命祈ったのですが、当然、疲れてきて祈りの手が下がります。すると、イスラエルが劣勢になるのです。そこでアロンとフルがモーセの手を両側から支えました。
イスラエルが優勢になったときは力強く祈られているとき、逆に劣勢になったときは祈りの力が弱っていたときと、後にヨシュアは聞かされたことでしょう。
ヨシュアは常にモーセと共にいました。モーセの会見の幕屋を夜通し守ったのもヨシュアでした。
モーセのそばにいつもついて、その祈りのすべてを見てきました。モーセが味わった困難も、喜びも、ストレスも、嘆きも、すべてを神の御前に祈り、注ぎ出すモーセの姿をヨシュアは目撃しました。
「わたしは、モーセと共にいたように、あなたと共にいよう」との約束は、偉大な指導者モーセが死んで、途方に暮れていたヨシュアにとって、深い意味を持って迫ってきたことだと思います。
ヨシュアと共におられた、このお方は、今日、あなたと共におられます。
いってらっしゃい
牧師 松本雅弘