「その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。」(ヨエル3:1)
国立社会保障・人口問題研究所が、18歳から34歳の若者を対象に調査した結果、「交際している異性はいない」と回答した独身者が男性で70%、女性で59%だったという報告が数年前にありました。
しかもその半数近くが「特に異性との交際を望んでいない」と答えたそうです。
この調査結果を受け、「背景の1つに将来への不安があろう。雇用、年金、環境と、若い層の漠たる不安は次第に鮮明になって来た。我が身の明日も読めない時に、家庭は構えづらいのでは」と新聞はコメントしていました。
昨日、高座教会でも成人のお祝いの時を持たせていただきました。「人生に四季がある」とトルニエは語りますが、成人になった若者は、まさに春から夏にかけて汗を流す季節を迎えようとしています。
そのような時、ほんとうに汗を流し、エネルギーを傾けられる将来やビジョンがあるかは、今の若者たちが抱える大きな課題だと、改めて思わされました。
イエスさまが誕生される数百年前に、預言者ヨエルは、聖霊が与えられることと、その結果、「若者は幻を見る」という恵みの預言をしました。
その預言どおり、ペンテコステに聖霊が降り、「若者が幻を見る」環境が整ったのです。
イエスさまは「あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない」とはっきりと言われました。
若者が幻を見るためには、若者自身がぶどうの木であるキリストにつながり、聖霊の樹液(恵み)を豊かに受けることが必要です。
その時にこそ、この難しい時代の中で、若者は完全燃焼できる幻を主からいただくことができるのだと確信しています。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘