松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

あなたはどっち?

「食事の席に着く人と給仕する者とは、どちらが偉いか。食事の席に着く人ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、いわば給仕する者である。」
(ルカ22:27)

 神の国の偉大さの基準はこの世の基準と大きく違います。この社会では、お金を持っている人、権力を持っている人、美しい人、また運動選手などは高く評価され憧れの的となります。
時には不道徳を売り物にして注目される人さえもいます。人に仕えるよりも上に立つ人が称賛されるからです。でも神の国の基準はこの世の基準と大きく違っています。
最後の晩餐が行われた座敷で弟子たちが最初にしたことは上席を捜すことでした。これに対しイエスさまはそうした彼らの足を洗うための水を捜し始めたのです。大きな違いです。
ところでクリスチャンであれば誰もが「僕」と呼ばれることに問題を感じません。でも実際に「僕」として扱われたら戸惑うのではないでしょうか。もしかしたら怒り出すかもしれません。
そしてよくよく心を深く探るならば「僕」ではなく、この世で高く評価されることを強く願っている自分を発見するのです。この社会は、あなたがどれほどの人々に仕えてもらっているかを評価します。
でも神さまの基準はそれとは全く逆で、どれだけ仕えることに関心を持っているか、また実際に仕えているかを問題にするのです。なぜなら、それが、あなたがイエスさまに倣って生きている人かどうかを見分ける「リトマス試験紙」だからです。
神の国の基準は永遠に通用する基準です。これに対しこの世の基準はやがては消え失せて行くものに過ぎません。天国に行って思い返した時に恥ずかしくない歩みを、今日の一日、歩んでいきたいと思います。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘