「主御自身が建ててくださるのでなければ/家を建てる人の労苦はむなしい。主御自身が守ってくださるのでなければ/町を守る人が目覚めているのもむなしい。
朝早く起き、夜おそく休み/焦慮してパンを食べる人よ/それは、むなしいことではないか/主は愛する者に眠りをお与えになるのだから。」(詩編127:1−2)
ある少年が木こりに弟子入りしました。初日、少年は12本の木を切り倒しました。翌日はもっと切ろうと一生懸命に頑張ったのですが10本しか切れません。
その翌日、少年はもっともっと頑張ったのですが、結果は8本でした。首をかしげながら夢中に仕事をしましたが、1週間後は1本も切れなくなってしまいました。
そこで少年は師匠に相談したのです。自分は一生懸命やっているのにうまくいかないのです、と。その少年に師匠はひとこと。「おまえはいつ斧の手入れをしたのかね」。
創世記は、人が造られた後、彼らが最初にしたことは「眠り」であったと伝えています。専門家によると健康維持に必要な睡眠時間はおよそ8時間だそうです。
「主は愛する者に眠りをお与えになる」とあるように、神は、私たちが人生の1/3を「眠り」に費やすようにと造られたのです。これは驚くべきことです。
ところが、そう造られているはずなのに、〈何かをしたい〉〈何かをしよう〉と焦り、その結果、大切な「眠り」をおろそかにし、健康を損ね、気力も失せ、生産性を低下させてしまうことがあります。
つまり起きて何かをしていれば願いが達成できるのではなく、むしろ造られた体や心を「眠り」によってオーバーホールしていただく時、そのあなたを通して神さまは栄光を現してくださるのです。
学び会「エクササイズ」でも、「エクササイズ【睡眠】」というプログラムがあります。
今晩は早めに帰宅し、お風呂に入り、12時前に布団に入ってみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい!あっ失礼。いってらっしゃい、でした。
牧師 松本雅弘