「結婚はすべての人に尊ばれるべきであり、」(ヘブライ13:4)
学生時代の恩師が、愛と恋愛のちがいについてこんなことをお話していました。
「愛とはその人と苦労することを選ぶことであり、恋愛とはその人と楽しむことを選ぶことだ」。
最近この言葉が持つ深い意味が分かってきたかな、と思います。
私たちが、世界で何十億いる男性の中から一人、そして世界で何十億いる女性の中から一人が選ばれ、結婚すると言うことの背後に、神さまの導きを感じる必要があります。
私事でお恥ずかしいのですが、私たちは高座教会の礼拝堂で結婚式を挙げました。司式をしてくださったのが恩師の生島陸伸牧師です。
その時の先生の説教で今でも忘れられないことが2つあります。
1つは、説教の中で「子どもは結婚できません」と言われた言葉です。
その時、私は〈徳子に向かって言っているな〉と思いましたが、妻は〈雅弘さんに向かって言っている〉と思ったそうです。そして私たち2人の理解は今でも変わっていません。
ただ最近、少し謙虚になったのでしょうか。〈たぶん、あの言葉は徳子に向かってだけではなく、2人に向かっても語られたのかもしれない〉と思うようになりました。
もう1つは「神が出会わせてくれた相手だという確信がなければ、結婚式をしません」と語られた言葉です。先生はいつもそうおっしゃっていました。
最初はボーとして聞いていましたが、結婚式のあの煩雑な準備、結婚した後の様々な事柄を向き合う中で、けっこう現実的にさせられる経験をしました。そして結婚した後はなおさらのことです。
聖書は、結婚の背後に御手の導きがあったこと、結婚とはまさに神さまの召命であり、結婚を重んじるとは召命に応えて生きることだと教えられてきたように思います。
ところで今日、召命に具体的に応えるためにあなたがパートナーにできることって何でしょうか?
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘