松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

喜びを見出す秘訣

「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。」(フィリピ4:4)

 使徒パウロは、その生涯において3回の伝道旅行を行いました。その2回目の伝道旅行の途中、《マケドニアの叫び》というものを聞くわけです。
 当初、パウロはマケドニアに行く事など考えてもいませんでしたが、宣教の主なる神さまは彼の人生に直接介入なさって、彼が熱心に祈り、綿密に立てた計画にストップをかけたのです。
それは、もっと素晴らしい道が神さまによって用意されているということを意味していました。こうしてヨーロッパに初めて福音が上陸し、このフィリピにヨーロッパ最初のキリスト教会、この手紙のあて先であるフィリピ教会が誕生したわけです。
 一般に『フィリピの信徒への手紙』は「獄中書簡」と呼ばれています。それは、パウロがこの手紙を獄中生活のなかでしたためていたからです。

 ところで、この手紙の中に「感謝」(エウ カリス ティア)という言葉と、「喜び」( カラ )と言う言葉がよく出てきます。
この2つの言葉の語源をたどりますと、「恵み」と訳されています「カリス」というギリシャ語に由来します。つまり神さまからの恵みを知れば知るほど、私たちの内側に、感謝と喜びとが起こってくるのです。
 実は、このところにこそ、監禁され、喜ぶ要素など一つもないような不自由で不安定な環境に置かれていたパウロが、どのように神の恵みを数え、感謝と喜びをもって生きていたのかを学ぶことができるのです。

 今日、あなたも厳しい現実に直面しておられるかもしれません。でも、パウロが説く「喜びを味わう秘訣」を適用してみましょう。 まず、5つ、恵みを発見してみてください。どんな恵みを発見できましたか?
それら1つひとつを、神さまに感謝してみましょう。そうする中で、必ず、あなたの心の中に、喜びが戻ってくることだと思います。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘