松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

イサク症候群?

「こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。」(創世記2:24)

 聖書の教える結婚の大前提に「親離れ」というものがあります。
 ところがイサクとリベカの結婚の場面にはそれが出て来ていない未熟さが感じられます。イサクがリベカと結婚した時のことを創世記は次のように伝えています。
「イサクは、・・リベカを迎えて妻とした。イサクは、リベカを愛して、亡くなった母に代わる慰めを得た。」(24:67)
 イサクは母親の死によってぽっかりと空いてしまった心の隙間を、妻をもって埋め合わせしようとしたのでしょうか。
 ところで、最近、結婚しているのにしていないかのように振舞う男性が増えているそうです。確かに聖書には「結婚していないように振舞いなさい」と勧める個所があります。
でもそれは神に仕えるためだけであって自分が遊ぶためではありません。会社で「良い顔」するためでもありません。家のことを全部奥さんに任せ趣味のために自由に時間を使うためでもないのです。
 こうした行動を観察すれば、母親に甘えて育ってきた男性が結婚した結果、甘えの対象を母から妻に移したにすぎません。これを名づけて「イサク症候群」と呼びます。

 さて、高度経済成長期に育った男性の多くは偏差値の高い「良い学校」に入れば母親からチヤホヤされました。問題にぶつかった時は、父親の口癖(「お前が悪い」)を真似て「お母さんのせいだ」と文句を言って大きくなりました。
そのように我がまま放題やってきた男性が結婚した途端、今度は「妻のせいだ」、会社のことは「上役のせいだ」と言い始める。ちっとも自分のせいにならないような処世術を身に着けて生きてきました。これも「イサク症候群」の1つの表れです。

 ところで聖書はそうした生き方を「的外れ」と宣言します。あなたも私も、ここから解放されキリストに倣う者として生かされています。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘