松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

「ありがとう」日記の実際

「どんなことにも感謝しなさい。」(1テサロニケ5:18)

 ある方が、寝る前に一日を振り返り、「ありがとう日記」というものをつけているそうです。その日一日を振る返り、例えば何かいただき物をしたら、それをそのノートに書きます。恵みと感じたことがあったら、それを数えて書いていきます。
すると不思議と自分がどれほど神さまに愛されている存在であるかに気づかされるのだそうです。なぜなら、「ありがとう」と感謝ができることの前提は、神さまは恵み深いお方であり、常に私たちを愛してくださっているという確信があるからです。
言い換えれば、神さまに感謝するからこそ、神さまの恵みに応える生き方が出てくるからです。
 パウロはテサロニケの教会に宛てて「絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」と教えています。
 「どんなことにも」の中には、当然、今の辛い出来事や心配や思いわずらいも含まれています。でも聖書は神さまが備えてくださる幸いとは、あなたを取り巻く外側の状況や環境によって決定されものではないと教えています。
むしろ、あなたの心の状態によって決まるものだ、というのが聖書の教えなのです。そして感謝することが本当の幸いをいただく近道なのです。
夜、床に就く前に次の4つの問いを思い巡らしてみましょう。 

1.今日一日、どのような恵みがあったでしょうか。それを丁寧に思い出し、ゆっくり味わってみましょう。
2.うれしかったこと、幸せに感じたことなどを思い出してみましょう。その出来事を通して、神さまはどのように働いてくださったでしょうか。
3.今日の一日の歩みの中で、つらいことがあったでしょうか。赦しを願うことがあるでしょうか。その体験を素直に主に打ち明け、赦しを求めましょう。
4.私の中に神さまの働きが始まっていることを確信し、その完成へと導かれる神さまを信じて希望を持ち、祈ってその日を閉じましょう。

 今日の一日を振り返り、生活の中に神さまの働きを発見していきましょう。神さまに感謝すること、神さまに助けをいただいたことなどを書き出してみましょう。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘