松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

言われたとおりにすると

「その人に、『手を伸ばしなさい』と言われた。言われたようにすると、手は元どおりになった。」(ルカ6:10)

 イエスさまが会堂に入っておられた時、右手の萎えた人がいました。〈いったい、どんな人だったのだろう〉。〈なぜ手が萎えていたのだろう〉と私たちの思いは広がっていきます。
福音書を書いたルカはさりげなくですが、その萎えた手が「右手」であったと伝えています。「右の手」。それは「利き手」でしょう。右手とは糧を得るために使う手です。
物をつかみ、物を作り、そして、自分の生活を支えていく手です。その「働き者」のはずの「右手」が萎えて動かなくなってしまっていた人が会堂に居たのです。
イエスさまは、この彼の手を癒されました。その時の様子を伝える言葉が今日の聖句です。
 最初、彼の手は完全に萎えていたので、伸ばすことは出来なかったはずです。でもイエスさまの言われたように、伸びない手を伸ばすと治った。
つまり原因と結果が逆転しています。実は、ここにイエスさまが教える「信仰」というものがあるのです。
 ある方は環境が整ってから受洗しますと言います。全部が整ってからクリスチャンになろうと考えがちですが、いつになったら整うのでしょうか? 何をもって整ったと言えるのでしょうか?
 イエスさまが求めておられることは全くちがいます。私たちの可能性や力を信頼して「伸ばせ!」と言うのではなく、イエスさまの言葉を信じて「伸ばしなさい」と言われる。
その結果、癒されるのです。治ったから、信じたのではなく、まず信じることが先です。信頼が先です。結果は後からついてきます。
 たぶん彼にとって手を伸ばすことは恐ろしいことだったと思います。でもイエスさまは毅然とした態度で「手を伸ばしなさい」とお命じになるのです。

 今日のあなたにとって、主が言われたようにすることとは、何をすることでしょうか?

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘