「あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」(ローマ8:15)
あなたがクリスチャンとなったということは、その日から「アッバ、父よ」と呼ぶことができる神の子とする霊を受けたことなのだとパウロは教えています。
分かり易く言えば、正真正銘の神の子になった。その証拠として、聖霊が内に宿り、そのしるしとして洗礼を受けたのだよ、というのです。これが、今のあなたの現実です。
では神の子になったというこの新しい現実が、あなたの日々の生活にどのような具体的な影響をもたらすことになるのでしょうか?
あなたの内側に、聖霊による神の子としての成長が始まった、ということです。あなたの置かれている状況は変わらないかも知れませんが、あなたの内側には見逃すことのできない重大な変化が始まったということなのです。
それは、神さまの命があなたの心の中に生まれたという事実です。
クリスチャンになる前は、あなた自身を取り巻く環境や、あるいはあなた自身を規定する条件の犠牲者のようにご自分を考えたことありませんか?
ザアカイでしたら「結局、自分は背が小さいから」と言って、悪いことが起こったら背が低いことを理由にしていたかもしれません。
ルツでしたら「自分はどうせモアブ人だから」と、何か起こるたびに、「どうせモアブ人ですよ」と開き直ることもできたでしょう。
そうした変えがたい条件の中で、1つだけ決定的な変化が起こったのです。それは、あなたが神の子とされ、神の子としてのあなたを成長させようとする聖霊の命が、ぶどうの木であるイエスさまを通して注がれ始めたという現実です。
その変化に、そして成長させてくださる神さまに目を留めることが、あなたを成長に導く秘訣なのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘