松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

明日を選ぶ

「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」(2コリント5:17)

 「聖書の人物で、一番、最初に入れ歯をした人は誰でしょう?」というクイズがあります?

答え、分かりますか? 正解は「アブラハ(歯)ム」です。

 彼は99歳の時、神さまと契約を結びます。その印として割礼を受けるのですが、その時から神さまは「アブラム」に「ハ」を入れ「アブラハム」と名乗るようにお命じになったのです。
 聖書の登場する他の人たちもそうです。人生を決定づける神さまとの出会いを経験した後、彼らは新しい名をもって呼ばれるのです。
 「アブラム」は「アブラハム」。その妻の「サライ」は「サラ」。「ヤコブ」は「イスラエル」と言う名前を神さまからいただきました。
「シモン」が「ペトロ」と呼ばれ、「サウロ」が「パウロ」として歩んだのと同じです。
 そして、神さまは、あなたをも新しい名をもって呼んでくださる。そして新しい名とは、まさに新しいあなたを意味しています。

 ところで、「あなたは過去の出来事と他人を変えることができないが、あなた自身と明日とを変えることはできる」と言われます。
 確かに周囲の人々を私の力や知恵で変えることはできません。でも私自身の「出方」によって、相手も今までとは違う「反応」をしてくれることもあります。
つまり、何を選んで生きるのか。どちらの方向に一歩足を進めるのか。その結果としての「明日」を選ぶことは可能です。
 パウロは、コリント教会の兄弟姉妹に対して、「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」
 神さまは、あなたを、キリストに結ばれた者として、新しく創り直してくださっていると教えています。そこにこそ大きな可能性があります。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘