松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

人生の目標

「もし子どもであれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受けるからです。」
(ローマ8:17)
 
 もう大分前ですが、石井一久投手がドジャースで活躍していた時に、打球を頭に受けケガをしたことがありました。すでにその時、14勝を上げていて絶叫調でした。
その彼が病院に搬送された時に、「野球は自分にとって大きいものではないことが分かった」とコメントしたことが紹介されました。
残念ながら彼はクリスチャンではなく、聖書の視点からの発言ではなかったのですが、大ケガを通し命の尊さと彼自身の職業とを量りにかけ、その結果、命の尊さに心の目が開かれていきました。
私たちにとって、最後まで残るものは何かということが大事なのです。

 ビジネスの世界で成功することを人生の目標に掲げるクリスチャンがいたとします。勿論、ビジネスマンとして成功することはとても素晴らしいことです。
ましてやクリスチャンのビジネスマンとして用いられることは、良き証しになることだと思います。
 でも、聖書が教える永遠の尺度に立って物事を見る時、神さまの願いはその人がビジネスの世界で成功を収める以上のことにあることを知らされます。
 それを一言で言えば、生涯かけて、神の子として、またキリストに倣う主の弟子として、キリストに似たあなた自身に変えられて生きて行くことです。これこそがゴールです。
 クリスチャンとしての私たちの生活が、会社や家庭、学校での生活、勿論、教会での生活のすべてが、その方向性として、そして最終的に、神の子として成熟した大人となり、
主の御業を目の当たりとする場面にいつも自らを置くことのできる主の弟子として生きることにつながっていきますように。
そして、キリストに似たあなたへと導かれていきますように。
もう一度、今朝は受け取りなおしていきたいと思います。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘