「祭司やレビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、『あなたは、どなたですか』と質問させた」(ヨハネ1:19)
以前、元アメリカ大統領であったジミー・カーターさんの証しを聞く機会があり、その謙遜さに心打たれました。
彼は、4年間の大統領の務めを終えた後、平和のために尽くしてきました。2002年にはノーベル平和賞も受賞しました。
今、年齢的には80歳を超えていますので、政治やビジネスの世界からは引退しましたが、しかし、神の子、クリスチャンとしては現役なのです。
アメリカのジョージア州のプレインという名前の街だったと思いますが、その小さな教会に通っています。教会員は40名弱の教会です。そこで、今でも教会学校の先生をしています。
実際に何年生を担当しているのか、あるいは、成人クラスを担当しているのか分かりませんが、いずれにしても自分よりも若い人のために、自らが神さまから受けてきたものを、一生懸命継承していこうとする姿に大変心打たれました。
カーターさんの場合は大統領という「上着」を脱ぎました。同じように、私たちもまた、様々な役割という「上着」を脱ぐ時が来ることでしょう。
でも、最後まで変わらないものがあります。それは「神の子という身分」、「クリスチャンとしての私という立場」です。
カーターさんの生き方を通して、そんなことを改めて感じさせられたことです。
「あなたは、どなたですか?」と問いかけられたように思いました。
ところで、あなたは、どなたですか?
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘