「すると、天使は言った。『マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。
あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。』」
(ルカ1:30−31)
聖書によると、私たちはクリスチャンになることによって聖霊を内に宿します。つまり新しい命をいただくのです。
ある意味でマリアのように「キリストを受胎する」恵みに通じる出来事です。
さて、子どもの誕生前にはそのための準備が必要です。そして生まれた後には、新しい命の到来と共に、その命を受け入れた者の生活は大きな変化を強いられます。
それと同様に、イエスさまをお迎えすることは、私たちの生活自体が大きく変わることでもあるのです。
そう言えば受洗の時、「あなたは罪を悔い改め、イエス・キリストを救い主また主と信じ、洗礼を受けることを心から願いますか」と訊ねられたことを思い出します。
単に「救い主」とだけではなく「主」と尋ねられました。何故ならキリストはあなたを罪から救う方であると同時に、あなたの人生を導く主なる方だからです。
ある人がこんなことを言っていました。
「クリスマスを迎えるということは、私たちが主イエス・キリストにあって変わらなければならないこと、変えられなければならないことを新たに想い起こし、
私たちの生き方やこの世界に対する私たちの関係を見つめ直すことにつながっている」と。まさに、そうだと思いました。
今年のアドベントの季節、キリストがあなたの人生に介入されたことによっていただいた恵みを覚えましょう。
同時に、キリストがあなたの主になられたがゆえに与えられているチャレンジをも思い起こしてみましょう。
あなたにとってイエスさまが人生の主であるとは、どういう意味のあることでしょうか?
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘