「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」
(ヨハネ3:16)
聖書は、イエス・キリストが旅先で生まれたことを伝えています。当時、世界を支配していたローマ皇帝が課税台帳を作るために、それぞれの生まれ故郷に行くようにという命令を出したからです。
その結果、イエスさまは旅先のベツレヘムでお生まれになりました。でも、どこの宿屋も満員でした。イエスさまが飼い葉桶に寝かせられたのは、神さまがホテルを予約しそこなったからではありません。
臨月の妊婦にさえ少しの場所も譲ることのできなかった人の心の狭さがもたらした悲劇でした。
では何故、ここまでして神の子が家畜小屋に生まれ、飼い葉桶に寝かされなければならなかったのでしょうか。実は、そこが聖書の一番伝えたいクリスマスのメッセージなのです。
私たちの手にしている聖書は辞書のように分厚い本です。この聖書を1節であらわした「聖書の急所」と言われる言葉があります。それはヨハネ福音書3章16節です。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」
この言葉はまさに、神さまがイエスさまというプレゼントをくださったことを伝えている聖書の言葉です。
ところで、仮にあなたが愛する方に、心を込めてプレゼントをする時に、どんなことを願うでしょうか? 相手の人が、笑顔で、心から喜んで、そのプレゼントを受け取ってくれることを願うでしょう。
神さまがイエスさまというプレゼントを贈られた時もそうだったと思います。でも、2千年前のクリスマスの晩、神が心を込めて与えたプレゼントを、ほとんどの人は拒否しました。
ですからしょうがなく、イエスさまは家畜小屋に生まれ、飼い葉桶の中に寝かされたのです。このことを覚え、心から感謝と賛美をささげましょう。
明日はクリスマス賛美礼拝です。家族、友人たちを誘って、神さまからのすばらしいプレゼントを一緒に祝いましょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘