松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

私たちは神の作品

「あなたは、わたしの内臓を造り/母の胎内にわたしを組み立ててくださった。・・・
胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。わたしの日々はあなたの書にすべて記されている
まだその一日も造られないうちから。あなたの御計らいは/わたしにとっていかに貴いことか。
神よ、いかにそれは数多いことか。数えようとしても、砂の粒より多く
その果てを極めたと思っても/わたしはなお、あなたの中にいる。」(詩編139:13、16−18)

 展覧会に行くと、抽象的過ぎてどのように鑑賞してよいか分からないような作品に出会うことがあります。でも作者による解説を読んだり、説明を聞いたりすると〈ああ、そうなのか〉と深く納得することができます。
聖書は、あなたが神さまによって造られた作品であることを教えています。あなたが誕生する前に、作者である神さまの御心の内に、すでにあなたを形づくるための青写真がありました。
青写真を描き、その青写真に沿って形づくる方は最高のお方です。そのお方が心を込めて造られた後、出来上がった「あなた」という作品を御覧になって「何と素晴らしいもの!私はこれを喜ぶ!」と絶賛なさったのです。

 ところで、そうは言われても、と戸惑われるかもしれません。神さまが感じる素晴らしさや喜びを共有できないもどかしさを覚えるからです。いや、それどころか〈何故、私はこうなの?〉と不満すら感じてしまうかもしれません。
もしそうだとしたら、しばらく神さまの御前に静まって、あなたを「今のあなた」のように造られた、そのお方に訊いてみてはいかがでしょうか? 何故なら、その答えは、作者である神さまの愛の御心のうちにあるのですから。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘