松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

「敵」と思える人のためにまず祈るところから始めよう

「わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。」(マタイ5:44−45)

 ある人が「今までの人生で最も嬉しかった言葉は何ですか?」と訊かれました。するとその人は、「あなたがここにいてくれて本当によかった」と答えたそうです。
 聖書を通して神は「あなたがここにいてくれてよかった」と温かく語り掛けておられます。他人からすれば大いに迷惑かもしれないこの私ですが、
神さまは「大切な者、愛すべき者、イエスさまを飼い葉桶に誕生させ、十字架という代価を払ってまでも自分の宝としたいと思うほどに大切な存在」として生かしてくださっていることを知らされます。
 そのことに気づき、驚きと共に畏れを覚えるのです。私をご覧になって微笑んでおられる御顔に触れ、心に喜びが湧いてくるのです。そこまで思ってくださるお方がいるならば、自分を大切にしようと決心させられるのです。

 ところで、日常生活で「敵」と言わないまでも、職場や学校や身近な人間関係の中で、付き合いの難しい人と出会うことはありませんか?
 そうした人とは、どのように接したらよいのでしょうか? イエスさまは、まず祈りなさい、と教えています。
 相手が変わることを求める前に、まず祈ることで、神ご自身にあなたの心を向けなさい、と勧めてくださるのです。すると、不思議なことに、神さまが、あなたにとって「敵」と思える人をどのように考えておられるかを知るようになります。
もっと言えば、その人に対する慈しみ深い御心に触れる経験をするのです。

 そうです!実に神さまは、あなたにとって「敵」と思える人のためにも十字架にかかって下さったのですから!

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘