「ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために。わたしたちは、四方から苦しめられても行き詰らず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼされない。」(2コリント4:7−9)
3月も第4週に入りました。新型コロナウイルス感染症拡大という、経験もしなかった出来事に遭遇し、日常生活において足踏みを余儀なくされています。教会学校・諸集会が休みになってから、1か月弱が経ちました。いままで当たり前であったことが、実は「有り難い」恵みであることを改めて教えられています。
『エクササイズ』の著者J・B・スミスは、身の周りの出来事が心に不安や思い煩いを生じさせるようなとき、しばらく立ち止まり、次の2つのことを、自分自身の心に問いかけることを勧めています。
「あなたは誰で、あなたはどこにいますか?」
いかがでしょう。あなたは誰で、あなたは今、どこにおられますか?
そうです。私は神の子で、私は揺らぐことのない神の国に生きています。
私たちはすでに神の招きに応え、神の国の中に生かされています。たとえどのような状況にあったとしても、慈しみ深い神さまの愛の傘にすっぽりと包まれています。私たちを取り巻くあらゆる状況に先立って、私は神に愛されている子ども、力強い神さまの御手のご支配の中に守られています。しかも、キリストが私のうちに宿っておられる、その霊的現実に変わりはありません。
曇りの日であっても、雲の上には常にあたたかな太陽が輝いているように、慈しみの神がいつも共にいてくださる。その方がおられ私たちを守ってくださる。行き詰った時、私は誰であり、今どこにいるのかを心に留めましょう。あなたは、完全に安全な場所、神の国にいるのですから。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘