松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

あなたに同伴する主イエス

「イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた」(ヨハネ8:6)

 律法学者やファリサイ派の人々が、一人の女を連れてきて真ん中に立たせ、イエスに問いかけました。
「この女は姦通をしているときに捕まった。律法では石で打ち殺せと命じている。イエスよ、お前はどう考えるか」と。有名な聖書の場面です。
こう問われた主イエスはかがみ込んで地面に何か書き始めた、と聖書は伝えます。その瞬間、それまで女に集中していた視線が、イエスさまの背中に向けられたのです。
人々の興味本位の冷たい視線が女から離れ、イエスさまに注がれたのです。かがみ込む姿勢をとることで、まずは哀れなこの女性を耐えがたい視線から解放されたのです。

「足跡」の詩を思い出しました。
「ある夜、私は夢を見た。私は、主と共に、なぎさを歩いていた。暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。どの光景にも、砂の上に2人の足跡が残されていた。
1つはわたしの足跡、もう1つは主の足跡。
 これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、私は、砂の上の足跡に目を留めた。そこには1つの足跡しかなかった。私の人生で一番辛く悲しい時だった。
 このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ねした。
『主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道において、私と共に歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番辛い時、1人の足跡しかなかったのです。一番あなたを必要とした時に、あなたが、なぜ、私を捨てられたのか、私には分りません。』
 主は、ささやかれた。『私の大切な子よ。私は、あなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みの時に。足跡が1つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた』」

 この方が、今日、あなたに同伴する主イエスです。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘