「もしわたしの名をもって呼ばれているわたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るなら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす」(歴代誌下7:14)
東日本大震災直後、新聞に載った写真の切り抜きを、私は額に入れ、しばらくの間、机の上に置いておいたことがあります。
岩手県山田町の瓦礫に立ち祈る若い僧侶を写したものです。4月だというのに冷たい雪が降っている。その中、凛として祈りを捧げています。衝撃を受けました。と同時に、不思議とその彼の姿がイエスさまの姿と重なって見えてきたのです。
ところで、『ここに私はいます』(563番)という賛美をご存知でしょうか。
ここに私はいます、ホームレスの眠る街。
ここに私はいます、凍える子の涙にも。あなたは?
ここに私はいます、仕事さがす列の中。
共に私はいます、変革よぶ人々と。あなたは?
共に食卓かこみ、パンを分かつ群れの中。
共に私はいます、みことばに生きる人と。あなたは?
イエスさまが予期しない場所におられることを歌った賛美歌です。
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」とパウロを通して教えてくださったお方は、共におられる「インマヌエル」の神です。インマヌエルのイエスさまですから、悲しみと苦悩のただ中にある人々の傍らに、いまも共におられるお方です。
今日の御言葉に、「もしわたしの名をもって呼ばれているわたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るなら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす」と書かれています。
まず神の民である私たちが自らの生活を吟味し、イエスさまの歩まれる道へと歩みを方向転換していく時、神は祈りを聴き、罪を赦し、大地を癒すとを約束しておられます。人々の癒し、大地の癒しのために、今日の御言葉を生きていきたいと思います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘