松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

神に愛されている子どもとして―こどもの日に思うこと

「あなたがたは神に愛されている子どもですから、神に倣う者となりなさい。」
(エフェソ5:1)

 聖書の福音は、私たちが一生懸命頑張り、真面目にやり、私の側ですべきことをしっかりしていないと救いにあずかれない、というようには教えません。
親が子どもを思いの方向に導くために、「お行儀よくしていないと、おやつあげないから」とか、「今から真面目に勉強していないと、後で大変な目に遭うよ」などと言って、
子どもの恐怖心に訴えて動かそうとすることがあるかもしれません。でも神さまは神の子である私たちに対して、決してそうしたことをなさらないのです。
逆に、一方的な恵みによって罪を赦し、神の子とされた私たちが、ぶどうの木であるイエスさまにつながり続け、与えられた恵みにふさわしく生きていくようにと励ましてくださるのが神さまです。
 順序に注意しながら、今日の聖句をもう一度ご覧ください。「あなたがたは神に愛されている子どもですから、神に倣う者となりなさい」と説かれています。
初めに「すでにあなたは神に愛されている子どもです」と、私たちが神さまに愛されている存在であることをしっかりと確認させています。
そうした上で次に、「神に愛されている子どもとして振る舞いなさい」と具体的な生き方について説いていくのです。
でも意外と、「神さまに倣う者となりなさい。そうすれば神に愛される子になれますよ」と順序を逆にして読んでしまう間違いをおかしやすいのではないでしょうか。
まず、神さまが無条件の愛で、そのままの私を愛してくださったから、そのお方の恵みに応答として神の子にふさわしい生活が出てくる。神に愛されていますから、神に愛されている者として生き方が始まる。
「あなたがたは神に愛されている子どもですから、神に倣う者となりなさい。」
この順序が本当に大事なのです。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘