「どうか、主があなたの行ないに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分報いてくださるように。」(ルツ2:12)
モアブから戻って来たナオミとルツの生活を待ち受けていたのは貧しさと興味本位の世間の眼でした。でも、最も大事なことは世間がどう見るかではなく、神さまがどう見てくださっているかです。
ボアズはそうした神さまの温かな眼差しを伝えたかった。そのために語った言葉が今日の聖句です。ベツレヘムに帰還したナオミとルツは十分傷つき疲れていたからです。
さて今年のゴールデンウイークは「ステイホーム」ということで、質の異なる疲れを覚える日々でした。感染症の不安、子どもたちの勉強や進路のこと、自粛が続く中での経済的な不安もあるかもしれません。
今日の聖句は、私たちが目を閉じ、神に思いを向けて祈る時、まさにそれが、「主の御翼のもとに逃れて来ていること」なのだということを思い起こさせる言葉なのです。
主の御翼のもとにいるのはヒナですね。親鳥の翼の外側は外敵からヒナを守る堅い羽で覆われ、内側は温かい柔らかな羽で包まれていることです。そうした主の御力と愛にあなたも包まれ守られています。
ルツ記に登場するボアズ、ナオミ、ルツのように、あなたがクリスチャンになったということは、みな一緒に主の御翼のもとに身を寄せる者同士になったということです。
この恵み深い現実をしっかりと見据える信仰の目がいつも与えられるようにと祈ります。
「どうか、主があなたの行ないに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分報いてくださるように。アーメン!」
あなたの神さまは、この言葉をもって祝福してくださっています。休みの最終日、時間を作ってたった4章で完結のルツ記を読んでみてください。恵まれますよ!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘