松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

主はどこにおられる?

「主がヨセフと共におられたので・・」(創世記39:2)

「不要不急の自粛」、「ステイホーム」そうした言葉を何度となく聞いています。また、にわかに学校の始まりを9月に移せないか、という議論も盛んになって来ています。
 今年の高座教会の活動のテーマは「神の愛を実感する交わりづくり」です。でも交わりどころか、会堂での礼拝もお休み状態です。
過ぎ去ってみて、この2020年を振り返ると、どのような思い出が残ることだろうかと考えることがあります。
 教会ばかりではありません。仕事の面においても何も出来ない日が続きます。いや雇用すら危うい。バイトもなくなり学費が払えず、学校を辞めざるを得ないと訴えるかなりの数の学生がいると聞きます。
いつまでこの状態が続くのでしょうか。
 そんなことを考えながら心に浮かんだのがヨセフでした。創世記37章から始まるヨセフ物語に「主」の名が12回出て来ます。
その内の8回が39章に集中している。39章はヨセフにとって一番辛い時期でした。
 私は、「あしあと」の詩を思い出しました。夢の中、砂浜にある2組の足跡を見るのです。1つはイエスさまの足跡、もう1組は自分の足跡。
でも一番イエスさまに居て欲しかった辛い時、足跡が1組なくなっていた。それがショックでイエスさまに訴えるのです。
すると「その時の足跡は、私の足跡なのだよ。足跡が一組だったのは私があなたを背負って歩いたからなのだよ」と。
創世記も、ヨセフが一番辛かった時、「主が共におられ」、「主が共におられ」と繰り返し語ることで、ヨセフは独りぼっちじゃない。主が共におられ働いておられることを覚えなさいと教えるのです。
ある人はこれを「主がヨセフの幸せを保証しておられるのだ」と言いました。
 今があなたにとって、一番辛い時ですか。そんな時こそ、主はあなたと共におられます! そのことを忘れないでください。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘