「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。」(出エジプト3:10)
昨日から、限られた人数ですが、一部、礼拝堂での礼拝が再開しました。ただもうしばらくは配信される動画を見ながら、礼拝を守っていただく期間が続きます。どうぞご理解ください。
私は礼拝の終わりに、「派遣の言葉」を読み上げます。次のような言葉です。
「平和のうちに世界へと出て行きなさい。勇気をもちなさい。いつも善を行うよう努めなさい。悪をもって悪に報いてはなりません。気落ちしている者たちを励ましなさい。弱い者たちを支え、苦しんでいる者を助けなさい。
すべての人を敬いなさい。主を愛し、主に仕え、聖霊の力によって喜びなさい。」
主日共同の礼拝の時間を大切にすることは、ちょうど飛行を終えた機体がオーバーホールしに戻ってくるようなものでしょう。私たちも、罪の赦し、癒しと回復を求めて日曜日ごとに主の御許に帰ってくるのです。
そして神さまにオーバーホールをしていただき、新しくされ、再び一週間の生活へと派遣されていく。それが主の日の礼拝です。
毎週の礼拝で、私は心を込めて「派遣の言葉」を読み上げ、祝祷します。今まででしたら、その後、後奏のうちに会衆が黙祷をしている間に、私は一足先に退堂し、出口に急ぎます。それは教会の兄弟姉妹を送りだすためでした。
握手する人、悩みを打ち明け祈りを求める人、笑顔で挨拶を交わす人、静かに出て行く人、もちろん、別の出口を使う方も大勢おられました。人それぞれです。私は、そうしたお一人おひとりに祈り心で「いってらっしゃい」と声をかけ送り出してきました。
ただ、今は、コロナの関係で、握手はおろか、ゆっくりと立ち話もしませんでした。でも心の中で、神さまが祝福をもってお一人おひとりを派遣してくださっていることを覚えたのです。
今週、主はあなたと共におられます。このこと忘れないでください。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘