「なぜなら、わたしたちは神に造られたものであり、しかも、神が前もって準備してくださった善い業のために、キリスト・イエスにおいて造られたからです。わたしたちは、その善い業を行って歩むのです。」
(エフェソ2:10)
再献身を迫られたペトロの視界に「ライバル」ヨハネの姿が飛び込んできました。ペトロはとっさに尋ねたのです。すると主は「あなたは、わたしに従いなさい」と言われました。
私は、この聖書の場面が大好きです。よく思い起こします。私たちは他の人が気になることがよくあります。愛すべき兄弟姉妹、協力すべき同労者たちをライバル視し、いつのまにか競い合っていないでしょうか。
そうしたことで時間を無駄にしていたら、神さまがあなたのためにと備えてくださっている善い業を、誰があなたに代わって担ってくれるのでしょうか?
以前、こんなことがありました。当時の総会議長マッカスキー牧師が来日された際、その先生を囲み、会食会をしました。すると先生が「松本牧師のこと、どう思う?」と私の印象を同席した牧師たちに尋ねたのです。
心の中で、〈何で、そんなこと聞くんだろう?〉と思いましたし、急にその場が白けた雰囲気になったのを感じ取りました。たぶん規模の大きい高座教会を牧会しているので、他の牧師の率直な評価を聞きたかったのだと思います。
少しして一人の牧師が、「気の毒だと思う。いつも忙しくて。本当に気の毒だと思う」とポツリと答えました。
聞いた私は複雑な思いになりました。〈気の毒に思われているんだ・・・〉。やるせない気持ちになりました。その後、しばらく落ち込みました。
でも、この時の出来事をきっかけに、もう一度、神さまが私のためにと備えてくださっている善き業を受け取りなおせたように思います。
今日も神さまは、あなただけのためにと善き業を備えてくださっています!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘