「父親たち、子どもを怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」(エフェソ6:4)
サムエルのこと、知ってますか?聖書は「その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。
ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルのすべての人々は、サムエルが主の預言者として信頼に足る人であることを認めた」と語るように、その霊的影響の輪がイスラエル全体に広がるほどの人物がサムエルだったことが分かります。
しかしそのサムエルにも私たち同様に深刻な悩みがありました。それは家庭の問題、2人の息子のことで大きな苦労をしたのです。
このようなことは聖書の世界でも私たちの周囲でもよく起こっていることかもしれません。特に信仰継承の難しさ、大事なことが伝わっていない現実です。
この点について聖書は子どもだけに責任を問うことをせず、親であるサムエルにも責任があることを伝えているように思います。
その1つが多忙さです。現在はコロナ禍で、以前に増して在宅勤務が増え、別の問題が起こっていますが、当時はその逆、巡回で留守にすることの方がはるかに多かったのです。
子どもたちが小さかった頃、子育てに関わるほとんどのことを妻に任せ、自分はサッサと教会(職場)に行ってしまった記憶があります。でも子どもが成長するにつれ、それでは済まされない現実に直面してきます。
でもサムエルの場合、最後まで子育ては奥さん任せだったようなのです。
その結果かどうかは分かりませんが、不思議なことに聖書にサムエルの妻への言及が一切なく、名前すら出て来ない。夫婦はうまくいっていたのかと心配にすらなります。
確かに公人としては立派、でも夫として父親としてはどうだったのでしょう?
今朝の御言葉は「父親たち、・・・育てなさい」と父親が子育ての責任者の1人であることを教えています。
お父さん、そろそろ、あなたの出番です。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘