松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

主イエスの勧める求め方

「ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。」
(ルカ12:31)

 以前、こんなことがありました。旧園舎時代ですが、仕事を終えて牧師館に戻ろうとする途中、ブランコの前あたりに、お菓子のごみが山ほど散らかっていました。
〈散らかしたのは、だれなんだ・・・?〉と心の中で文句を言いながら拾い集めていると、そのほとんどがチョコレート菓子が袋に入ったまま捨てられているのです。
子どもたちの間で流行りの「おまけ」のカードだけが抜き取られ、お菓子は捨てられていました。拾い集めながら、今日の御言葉が心に浮かんだのです。
「ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。」
「これらのもの」とは、「何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようか」という生活必需品で、正に「これらのもの」こそが、私たちにとっての思い煩いの原因ともなるものです。
でも、今日の聖句を注意深く味わってみると、「これらのもの」は求めて与えられるのではなく、あくまでも神さまが「加えてくださるもの」。
別の訳では「添えて与えられるもの」とあり、言わば「おまけ」のようなものなのだと主イエスは言われます。
では、私たちは何をどう求めるべきでしょうか?主イエスは、「ただ、神の国を求めなさい」と勧めていますね。
私たちの悩みの原因の多くは、私たちの求め方に起因しているかもしれません。
本来求めるべきものを求めず、「添えて与えられているもの」を自らの力で追及する結果、思い煩いと悩みで心が一杯になってしまいます。
でも、聖書の原則に従い、「ただ、神の国を求める」。つまり、神さまが王さまとして支配される領域が、私たちの生活の全領域に拡がっていくことを求めていく。
その結果、生活必需品は加えて与えられていく。
今日、もう一度、あなたの求め方を点検してみてはいかがでしょうか?

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘