松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

8月6日に思うこと

「イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。」(マタイ17:2)

「この栄光と力ある業とによって、わたしたちは尊くすばらしい約束を与えられています。
それは、あなたがたがこれらによって、情欲に染まったこの世の退廃を免れ、神の本性にあずからせていただくようになるためです。」(2ペトロ1:4)

 以前、ラジオでこんな話がされていました。
「鉄腕アトム」を観ながら育った大人たちはアトム君やウランちゃん(考えてみれば、凄い名前です)を愛し、科学万能主義に洗脳されてきたのではないだろうか、と。
そう言われてみると「そうかも」と思わされたことです。

 ところで、8月6日は広島原爆の日でした。特に3.11以降、「原子力」の怖さと向き合って生活しています。
ところで、ギリシャ正教会では、5世紀ころから、今日の8月6日を「主の変容の祝日」としてお祝いしているそうです。
片方において神の創造の業を破滅に陥れる原発が最初に投下された日、もう片方では主イエスさまの変容を記念する祝日、それが8月6日です。
 今日の御言葉、「この栄光と力ある業とによって、わたしたちは尊くすばらしい約束を与えられています。
それは、あなたがたがこれらによって、情欲に染まったこの世の退廃を免れ、神の本性にあずからせていただくようになるためです。」は、
人間が神さまの本性にあずかり変わり得るのだということを示す約束の御言葉でもあります。
 今、私たち人類は、快適さと豊かさを追求して破滅の道に向かうのか、それとも神さまの本性にあずかってキリストに倣う道を選び取るのかという岐路に立たされていると思うのです。
コロナ禍にあって、今までの私たち自身の歩みを立ち止まって振り返り、キリストの御心を求めながら、キリストに似た者へと変えられる道を選び取って歩んでいきたいと願います。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘