松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

聖餐式再開に寄せて

「イエスは杯を取り上げ、感謝の祈りを唱えてから言われた。『これを取り、互いに回して飲みなさい。言っておくが、神の国が来るまで、わたしは今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。』
それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。『これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。』
食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。『この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。』」(ルカ22:17−20)

 『信仰告白』は、聖餐式を「祝いを経験するために教会に与えられた永続的な手段である」と告白していました。
聖餐式は、将来、天の御国において、私たちは盛大に主が主催する晩餐にあずかることができる。その前味をいただいている、ということを意味しているからです。
結婚式の披露宴に招待されますと、まず席に案内されますね。たぶん席には名札があって墨で「松本雅弘」と書かれています。「私の席がここにあった」と安心し座ることができます。
実は、私たちが聖餐にあずかるということは、言い換えれば、私の席が、天で主の晩餐を祝うときに、すでに用意されていることの保証でもあるのです。
この私のために主が十字架で死んでくださった。肉を裂き血を流してくださった。聖餐はそのことを表しています。そのことを想起し、この恵みの食卓をいただくわけです。
そのような意味で『信仰告白』は「これを祝うすべての者にとって、霊的な養いと成長の手段であり、キリストへの感謝に満ちた服従の行為であり、キリストの教会の業と奉仕への献身である」とも告白しているのです。
いよいよ明後日の主日から聖餐式が再開されます。主が命がけで用意してくださった恵みを大事にしていきたいものです。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘