松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

光の子として輝くために

「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい」(エフェソ5:8)

 あの日から丸10年の歳月が流れました。2523人もの行方不明の方たちの捜索が続いています。帰宅困難地域内の自宅に帰りたいと切に望みながら亡くなっていかれた方々もおられます。
震災の年、春の選抜高校野球の開会式のことでした。岡山県代表創志学園高校の主将が宣誓しました。
「人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています!」と。
また、被災地の子どもたちが、卒業式で「僕たちは、決してあきらめません。この困難を乗り越えていきます。そして強い人間になっていきます」と語りました。
そうした子どもや若者たちの姿に勇気づけられます。
こんな話も耳にしました。ある牧師がアメリカの方からよく「日本はなぜ戦後、あの焼け野原から奇跡の復活ができたのか」と質問を受けるそうです。するとその牧師は必ず次のように答えるそうです。
「それは日本人みんなが明るい未来を描き続けたからです。日本語ではtomorrowを『明るい日』と書きます」と。
ところで聖書は、クリスチャンのことを「光の子」と呼びます。それは、神さまの恵みと平和(シャローム)の光を受け、その輝きを周囲に伝播していくようにと召されているのがクリスチャンだからです。
大人だけではなく子どもたちも、被災地の人たちに一日も早く笑顔が戻るようにと「光の子」として神さまの輝きを届けています。
今日、あなたも神さまの輝きを届けるために、職場や家庭、また学び舎に遣わされていきます。そのためには主の御顔の光を受けることが第一です。
まず光なるイエスさまに心と体を向けていましょう。そうすれば主があなたを「光の子」として輝かせてくださいますから。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘