松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

復活の祝福

「一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、祝福して裂き、二人にお渡しになった。すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。」(ルカ24:30−31)
 暗い顔をした二人の弟子がエマオに帰る途上に旅人が現れ、御言葉を説き明かしました。もっと話を聴きたかったのでしょう。強引に旅人を引き留め、食事のもてなしを始めようとしたとき、その旅人はパンを取り、賛美の祈りを唱え、その家の主のように彼が分け始めたのです。すると二人の弟子の目が開け、旅人がイエスだと分かったのですが、主イエスの姿が見えなりました。 ある牧師は、後にこの二人の弟子は教会で、この日の出来事を繰り返し証ししたのではないかと語っていました。 「あの日、自分たちは主イエスに叱られた。主が復活なさって私たちを訪れ、共に歩いておられるのに気づかなかった。そのお方が食事の席でパンを取り、賛美の祈りを唱え、裂いて、この私にお渡しくださった。その時、目が開けたのです。だから皆さんにお伝えたい。主は生きておられます。主はここに、この食卓におられます」と。 玄関から礼拝堂に向けた廊下を私たちは「エマオへの道」と名付けました。二人がエマオの道を歩き、食卓でパンが裂かれた時に主イエスだと分かったように、コロナ禍で限定的ではありますが私たちも、復活の主にお会いする思いでエマオへの道を通り礼拝堂に入り、主が備えてくださる食卓を囲む交わりに導かれています。 ペトロはこの恵みについて次のように語ります。 「あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛しており、今見てはいないのに信じており、言葉に尽くせないすばらしい喜びに溢れています。」(Ⅰペトロ1:8−9)  教会は聖餐を祝うごとに、この時の出来事を思い起こしてきました。目で見ることは出来ません。でもイエスは生きておられるのです!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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