松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

「一人ひとりに尊い物語がある」

「その小石には、これを受ける者のほか誰も知らない新しい名が記されている。」 (ヨハネ黙示録2:17b)
 昨日、召天者記念礼拝が行われましたが、召された方、一人ひとりに名前があるように、それぞれに尊い物語があることを改めて覚えさせられました。 Yさんは31歳の若さで召されました。小学2年生の頃、「三日里親」の制度で教会員Sさんの家庭にやって来ました。 ある日、茶碗を割ってしまった時のこと、〈叱られる〉ととっさに体がこわばったYさんは、Sさんから「ケガはなかった?」と尋ねられました。その出来事を振り返りYさんは、「自分の家だったら、親に『何やってるの』と叩かれて、そのまま放置されたでしょう。私は自分の親からずっとそういう仕打ちを受けてきたので、そう訊かれたことに、ものすごく驚きました。『この人は、何でこういうふうに考えられるんだろう?何で僕を心配してくれるんだろう?』と不思議に思いました。その家では、その後も驚きの連続でした。そして、これが優しさなのかな、と思ったんです。」と語っていました。 S宅に滞在したのが日曜日で連れられ教会に行きました。そこで不思議な経験をしました。帰宅するなり、「お母さん、僕の話みたいだった」と報告しました。その日は赤ん坊のモーセが籠に入れられナイル川に流されるという話で、彼は自分とモーセを重ねあわせて受けとめたのです。このようにしてYさんは神と出会い受洗へと導かれました。そして31歳で天に召されたのです。 6年ほど前に、ギリシャの島を訪れたローマ法王が、「一人ひとりに尊い物語がある」と言って、そこに居たシリアの難民12人をバチカンに連れ帰るということがニュースになりました。 私たちは、聖書という「大いなる神の物語」を聴き続ける中、それが不思議と私自身の物語と響き合い、神の恵みへと導かれていくものです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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