松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

あなたは誰で、どこにいますか?

「幸いな者、すべて主のもとに逃れる人は。」(詩編2:12b)
 先日、友人からの勧めで『上方への落下−人生後半は〈まことの自己〉へと至る旅』(R.ロール著)を読んでいたら、「今までわたしは、正しいことを、まちがった動機でおこなってきた自分に気づいた」という文章があり、正直、それを読んでドキッとしました。さらに読み進めると、「自分が何かをしているとき、ほんとうは何をしているのかを知るという(もう一つの)課題がある」と記されていました。私自身の課題を、ずばり突く言葉でした。 ここで言う「正しいこと」とは、例えば、「日々のみことば」でディボーションの時を大切にしたり、家庭や職場、学校で主イエスを証ししたり、信仰の仲間を励ましたり、教会の奉仕に参加するといった、神と隣人を愛するはたらきでしょう。 ところが、私たちの心が神さまから離れているとき、「正しいこと」をこなすことで、自分がクリスチャンであることを確認することが起こります。でも主イエスの福音はこの逆で、「私たちが愛するのは、神がまず私たちを愛してくださったから」なのです(Ⅰヨハネ4:19)。 何かをなすこと(doing)で、自分が誰であるか(being)を決める生き方は、心に平安を失わせ、魂を急かせ、休むことを知らない「忙しさ」へと駆り立て、多くのストレスをもたらします。その結果、「気晴らし」のために悪習慣におぼれたり、燃え尽きてしまったり…。場合によっては、信仰から離れることすら起こりかねません。 ですから、まず神さまの御前に心を静め、神さまにとって自分がどのような者であるのかを繰り返し受けとめていきましょう。 みことばと祈りで神さまと交わり、「私は神の子で、私のなかにキリストが内住されていて、私は揺らぐことがない神の国に生きている」という恵みの現実を、私の心の深いところで味わいたいと願います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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