松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

喜ばしいつまずき

「私につまずかない人は幸いである。」(ルカ7:23)
 先日、ある方が、こんな話をしてくださいました。 詩編23を読んでいて、「命のあるかぎり、恵みと慈しみが私を追う」という言葉が心がとまったそうです。 今まで自分を追いかけてきた言葉は、「駄目だ、駄目だ」というような言葉だった。そうした言葉がいつも自分を追い立て急き立ててきた。でも、この言葉を読むと、「命のあるかぎり、恵みと慈しみが私を追う」と書いてある。「駄目だ、駄目だ」という言葉が追いかけるのではない。そうではなくて、神さまの恵みと神さまの慈しみが私の方に追い迫ってくる。 私はこのお話を、共感をもって聴かせていただきました。 聖書を見ますと、神さまは、「私の目には、あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」と真剣に語ってくださっています。そのことを伝えるために、2千年前にご自分の独り子イエス・キリストをこの世に遣わしてくださったほどです。それこそ逃げる私を追いかけ、「私の目には、あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」と、そのように愛の告白をしてくださるお方が、私たちの神さまですね。 いかがでしょう。これは大きなつまずきです。「自分は駄目だ」と思っている、そのように信じ込まされてきた私たちにとっては、大きなつまずきです。 でも、どうでしょう。それは本当に必要で、喜ばしいつまずきでもあるのです。神さまは、こんな私を追いかけて来てくださり、「私の目には、あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」と、告白してくださる。この告白をしっかりと受け止めて生きて欲しい。それが神さまのあなたに対する期待であり、神さまがあなたに対して心から願っておられることなのです。 あなたのはかりで、神さまの御思いを割り引かないでくださいね。
 いってらっしゃい。
 牧師 松本雅弘
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