松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

最後まで愛し抜かれるイエスさま

「過越祭の前に、イエスは、この世から父のもとへ移るご自分の時が来たことを悟り、世にいるご自分の者たちを愛して、最後まで愛し抜かれた。」(ヨハネ13:1)
 新約聖書には福音書が四つあります。その中の一つがヨハネによる福音書です。この福音書を手に取りますと、全体で21章からなっています。初めの12章分は十字架におかかりになる前夜(木曜日)の出来事以前の公生涯を記録していますが、13章から21章にわたる9章分には、最後の晩餐、十字架、そして復活と、主イエス・キリストの御生涯のクライマックスを記録しています。こうした紙面の割き方からして、ヨハネがこの福音書を通して伝えたかったことは十字架に現された神の愛であったことが明らかです。  その証拠に、ヨハネは、福音書の1章から12章で「愛」という言葉と「愛する」という言葉を合わせて9回使っていますが、最後の晩餐が行われた木曜日の出来事、そしてその場で語られた教えを記す13章から17章のわずか5章の中で、この「愛」や「愛する」という言葉が13回も出てくるのです。つまり十字架前夜の2階座敷での教えの中心が「愛」であったということが分かります。 ご存じのように、以前からヨハネは「雷の子(ボアネルゲス)」と呼ばれていました。 ところが、そうした彼がイエスさまと出会い、神さまの愛を一生懸命説く弟子に変えられていったのです。  このことを示すかのように、今日の聖句には、「イエスは、この世から父のもとへ移るご自分の時が来たことを悟り、世にいるご自分の者たちを愛して、最後まで愛し抜かれた」と書かれています。「最後まで」という言葉を、新共同訳聖書では「この上なく」と訳していました。  あなたも、ヨハネと同じように、主イエスさまから「この上なく愛し抜かれ」ています。  今日、そのことを覚えて一日を過ごしてください。
いってらっしゃい。 牧師 松本雅弘
発行者名:高座教会 連絡先:info@koza-church.jp 住所:大和市南林間2−14−1