「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って召された者のためには、万事が共に働いて益となるということを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)
35年前、赴任してきた私に、当時の生島牧師は、月二回の夕礼拝において、創世記から説教するようにと課題をくださいました。数年かけて創世記全体を説教させていただきました。その時の説教の準備を通していただいた恵みが、私自身の信仰生活の基礎になっているように思い、感謝しています。 その恵みの一つは、神さまの摂理という真理です。創世記は、人の悪巧みの連続、その結果、混乱の連続です。でも、その中でも右から左にと一本線が通っている。それが神さまの摂理です。そして、このことは、私たちの人生にも当てはまる真理なのです。 実は、この真理を見事に言い表した聖句が、今日の御言葉です。 「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って召された者のためには、万事が共に働いて益となるということを、私たちは知っています。」このようなものの見方を聖書は教えています。 ある人が、「人生における主語の転換」ということを語っていましたが、私たちがしたことを、一度、神さまに委ね、神さまの視点で振り返る時に、そこに摂理の「一本線」が見えてくる。混乱に見える出来事も含め、それが御手に委ねられていく時に、私がしたことが、実は、私ではなく、その背後に神さまがより深いご計画をもってなしてくださった、と主語が変わっていく経験です。 全く同じ一つの出来事なのですが、神さまの方から見て行く時に、人生の見方が変わって見えてくる。今まで全く見えなかった恵みが見えてくるのです。そのようにして受け取りなおす。これを「摂理の信仰」とキリスト教では呼びます。 今日、あなたは、この摂理の神さまの御手に守られて一日を過ごしていることを、覚えていてくださいね。
いってらっしゃい。 牧師 松本雅弘
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