松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

不安と恐れからの解放

「八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。」(ヨハネ20:26)
 今の時代はある意味で「不信の時代」です。さらに3.11の出来事や温暖化の影響による災害が頻発し、「不安の時代」と呼んでもよいかもしれません。私たちは不信と不安に悩まされます。何を信頼してよいか分からない。未来の予測も立たず、不信と不安が心を支配してしまうことがあります。そして、心に不安があると、忘れよう、避けようと、一時的な気晴らしをしたりします。そうした私たちに対して、み許に立ち帰るように招くのが主イエスさまです。 ここで主イエスはトマスに、「平和があるように」と言われました。これは、苦しみや悩みのない状態を超え、むしろ様々な苦悩や矛盾の中でも、神に信頼し、その苦悩や矛盾と向き合いながら、それを克服していくところに生まれる平和、平安を意味する言葉です。聖書は、この真の平和こそ、実は神さまがくださるもの。神さまからの賜物なのだ、ということを教えているのです。 主イエスを紹介して下さった宣教師は「自分は死ぬのが怖くありません」と断言していました。高校生の私は〈強がりだ。死んだら終わりじゃないか〉と思っていましたが、一方でその真剣さに心打たれ、求道を始めるきっかけとなりました。 聖書の中に、「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」というのがあります。健康上問題が無くても心に悩みや不安を抱えていたら、いくら体力や能力があっても、それを発揮することができません。逆に、暗い思いで一日を始めますが、ちょっとした友達の言葉で、息を吹き返すように、元気になることもあります。トマスはイエスさまとの出会いで、これを経験したのです。 
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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