「あなたが食べて満足し、立派な家を建てて住み、牛や羊が増え、銀や金が増し、あなたのあらゆる持ち物が増えるとき、心が驕り、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出されたあなたの神、主を忘れないようにしなさい。この方は、炎の蛇とさそりのいる、水のない乾いた、広大で恐ろしい荒れ野を進ませ、あなたのために硬い岩から水を湧き出させ、あなたの先祖も知らなかったマナを、荒れ野で食べさせてくださった。それは、あなたを苦しめ、試みても、最後には、あなたを幸せにするためであった。あなたは自分の強さと手の力で、この富を生み出したと考えてはならない。むしろあなたの神、主を思い起こしなさい。この方が、あなたに力を与えて富を生み出させ、先祖に誓われたその契約を実行し、今日のようにしてくださったのである。」(申命記8:12−18)
今日の御言葉が記されている申命記とは、約束の地に入る直前に、モーセを通して語られた説教です。出エジプトをしてから四十年間、神さまの憐みと恵みに支えられてここまでやって来ました。そして、今、約束の地を目前にしたイスラエルの民に対して、新しい地を得たならば、そこでどのように暮らし、どのように生きることが、神さまの民にふさわしい生き方であり、神さまに喜ばれる生き方なのかをモーセは説いているのです。 今日の聖句を見ると、食べ物、住まい、家畜、財産など、全ては神さまの祝福の結果であり、神さまからの賜物であることが確認されています。 詩編30篇を記した詩人も、私たち人間が、いかに簡単に主の御業を忘れて、自分独りで何でもできるかのように錯覚してしまいやすいかを、次のように表現しています。 「安らかなときには、言いました。『私はとこしえに揺らぐことなどない』と。」(30:7) 今日、「心が驕り、あなたの神、主を忘れないようにしなさい」との御言葉を心に留めて過ごしてみましょうね。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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