「互いに耐え忍び、不満を抱くことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。」(コロサイ3:13)
以前、あるクリスチャンの大学生が私に話してくれました。 彼女は、中学の時、いじめに遭い不登校になってしまいました。その後、本当に辛い日々を送り、最近ようやく長いトンネルを抜けるようにして歩んでいる方でした。 ある日、その彼女が、中学の同窓会に行くと言い出したのです。 正直、私は心配しました。同窓会など行けば彼女を「いじめた子」も来るかもしれない。そこでまた無視され、嫌なことを言われたりしたら、また落ち込むのではないだろうか…。やっとここまで這い上がってきたのに、昔の友人に会うことで過去の辛い記憶が呼び覚まされ、再び深く傷ついてしまうのではないか…。 ところが、そんな心配をよそに、彼女は、同窓会に行ったのです。そして後日、その時のお話をしてくれました。 彼女をいじめ、辛いことを言ったりしたりしたクラスメートの一人が、彼女のところにやって来たそうです。そして、こう言ったそうです。 「あの時、いじめてしまって、ごめん、赦して欲しい。」 それに対して彼女の方は、「もう、いいよ。大丈夫だよ」と答えたそうです。 私はそれを聞いてホッとしました。そして本当に良かった、と思ったのです。 一つの区切りをつけて、次のステージに進むように神さまが備えてくださった出会いだったと思いました。同時に、中学の時、いじめっ子だった子が、「もう、いいよ、大丈夫だよ」と言ってもらえたことで、どんなにか救われたか、と思いました。 「赦すこと」、そして「赦されること」は、その両者にとって、とても力になり、励ましになるのです。 あなたも、「赦すこと」「赦される」ことからくる力と励ましの恵みをいただきたいと思いませんか?
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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