松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

神は「籠の鳥にあらず」

「祭司たちが聖所から出ると、雲が主の神殿に満ちた。 その雲のため、祭司たちは奉仕を続けることができなかった。主の栄光が主の神殿に満ちたからである。その時、ソロモンは言った。『主は、密雲の中に住む、と仰せになりました。そこで私は、あなたのために荘厳な神殿/とこしえのあなたの住まいを建てました。』」(列王記上8:10−13)
 「雲」は、「出エジプト」を経験したイスラエルの民に与えられた、神さまの臨在あらわす恵みのしるしでした。  この時代、神さまの臨在をしめす、その雲は、常に「会見の幕屋」の上に留まってはいましたが、その雲が動き出すと、イスラエルの民も腰を上げて旅を続けていったのです。  さて、今日の聖句は、ソロモン王が神さまのために神殿を建立し、そこに契約の箱を運びいれた直後、その雲が神殿に満ち、神さまの栄光が現されたことが語られています。  これ以前は、移動可能な「会見の幕屋」に契約の箱が安置され、その上に臨在の雲がとどまっていましたが、これ以降は、ソロモンの建てた神殿の奥の至聖所に契約の箱が安置され、そこに神さまの臨在を表す雲が留まることになりました。  ここでソロモンは、「主は、密雲の中に住む、と仰せになりました。そこで私は、あなたのために荘厳な神殿/とこしえのあなたの住まいを建てました」と言って、彼自身の願いを祈っています。でも、どうでしょう。神さまは、ソロモンの「都合」を超え、御自分の願う仕方で願うところに臨在なさるお方なのではないでしょうか。  ともすると私たちも、神さまを「扱いやすい」仕方で「利用」することはないでしょうか。都合の良い時にだけ「居ていただき」、都合の悪い時には「出て行っていただく」ことを求めていないでしょうか。神さまは「籠の中の鳥」のように閉じ込めておくことなど出来ないお方ですから。
いってらっしゃい。
松本雅弘
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