松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

誰が隣人になったか

「この三人の中で、誰が追い剥ぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」(ルカ10:36)
 ある時、律法の専門家がイエスさまに「私の隣人とは誰ですか」と尋ねました。それを受けたイエスさまは「善きサマリヤ人の譬え」のお話をされたのです。 エリコ街道で追いはぎに襲われた人がいました。彼は瀕死の重傷を負いました。そこに祭司やレビ人がやって来て、見て見ぬ振りをしてその人の横を通り過ぎていきました。すると、あるサマリヤ人が通りかかり、その人を見て憐れに思い、傷に油とぶどう酒をそそぎ、包帯をしてロバに乗せ宿屋に連れていきました。そして介抱をしたのです。さらに宿賃までも支払ったのです。 イエスさまはこのような譬え話を御語りになった後、先ほどの律法の専門家に対して「誰が隣人になったと思うか」と訊かれたのです。 きっかけとなった質問は「私の隣人とは誰ですか」というものでした。でもイエスさまはこの問いかけには答えずに、「誰が隣人になったか」と質問者に逆に問いかけておられます。 ところで、日本人は「内と外」という考え方をすると言われます。その結果、内輪の人は「隣人」かもしれませんが、外部の人は「隣人」とは受けとめないこともあり得ます。ところがイエスさまはそれに対して、「誰が隣人になったか」とチャレンジを与えておられるように思います。 「私の隣人とは誰ですか」を超えて、「誰が隣人になったか」をイエスさまに問われ、「行ってあなたもそのようにしなさい」と言われるイエスさまに、今日も、応えて生きていきましょう。必要なときには、自らを差し出す隣人にさせていただきたいと思います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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