「これらのことを話したのは、私の喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。」（ヨハネ１５：１１）
ここ数年、残念ながらコロナ禍で行われていませんが、以前、みどり幼稚園では年の初めに餅つきが行われていました。はじめに私たち大人が餅つきをします。ある程度つきあがったところで子どもたちと交替します。すると自信満々に袖をまくりあげた子どもたちが「よいしょ！」という掛け声を受け、真っ白なお餅めがけ、きねを振り下ろします。もちろん、きねは重いですから先生のお手伝いが必要なのですが…。でも子どもたちは自分だけの力で餅つきをした気になっていて、みんなとても満足そうです。 そうした光景を見ながら、昔のことを思い出していました。子どもたちが小さかった頃、食事づくりの手伝いをしたいと言って妻をてこずらせることがありました。でも忍耐づよく手伝わせると、「お母さんのお手伝いができた」と溢れるばかりの笑みを見せてくれるのです。実際に「お手伝い」になったかどうかはあやしいところです。その逆だったと思います。でも大好きなお母さんの食事づくりのお手伝いをした満足は、満面の笑みを見ればわかります。役に立てた喜び、やり終えた満足で心がいっぱいだったからです。 イエスさまも「神さまのお手伝い」をさせてくださいます。イエスさまがしてしまえば、もっとスムーズに、もっとスマートにできることでも、その働きに参加するようにとあなたを招き、あなたの心をやり遂げた満足感と役に立てた喜びで満たそうとしてくださるのです。そして、満たされたあなたの笑顔をご覧になり、イエスさまも喜び満足されるのです。あなたの心がイエスさまの喜びで満たされますようにと祈ります。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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