松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

イエスというお方

「イエスが手を差し伸べてその人に触れ、『私は望む。清くなれ』と言われると、たちまち規定の病は去った。」(ルカ5:13)
 ある日、イエスさまのところに「規定の病」を患った人がやってきました。 当時のユダヤ社会では、人がこの病気にかかったと宣告された瞬間、全てを失いました。ある意味で死の宣告と同じです。 その彼が、病気でクチャクチャになった顔を地面にすりつけるようにして、「主よ、お望みならば、私を清くすることがおできになります」と願ったのです。〈この方しかおられない!〉という、捨て身の願いでした。 でも彼の心には一つの心配がありました。それは主が自分を癒やそうと思ってくださるかどうか、ということでした。ですから「お望みならば」と条件を付けて願ったのです。「嫌われ者」でしたから、イエスさまにも嫌われると思ったのです。 さて、イエスさまはどうなさったでしょうか。聖書によれば、手を伸ばして触れられたのです。久しぶりに人の手の感触を感じながら彼は、〈病気が移ってしまうかもしれない。律法を犯すことになるのに…〉、癒やしのことなど忘れる程、感動したのではないかと思います。 それだけではありません。「手を差し伸べてその人に触れる」とは仲直りを示す行為で「和解の手を差し伸べる」という意味があるそうです。 何年も聖なる所から一番遠い場所に閉じ込められていました。人間として生きる権利を奪われた生活でした。生命と身体はあるのです。いや心もありました。でも人としての身の置き場がなかったのです。 イエスさまは触ってくださり、何と、和解の手を、そのお方の方から差し出し、神の恵みの中心へと招きいれてくださったのです。イエスさまって、本当に素晴らしいお方ですね!このお方が、今日もあなたと共におられます!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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