「私から学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神があなたがたと共におられます。」(フィリピ4:9)
ご存じのようにフィリピの信徒への手紙を書いているパウロは、ローマの獄中にいました。自分のお金で一軒の家を借りて住み、彼の右の手には鎖がかけられ、ローマの兵士の左手につながれていたと思います。 ローマの兵士は一日二交代で彼をガードしていたと思われます。そして、そのローマの兵士たちの中から、パウロとの24時間の生活を通してイエス・キリストを信じる者へと変えられた人たちが続々と起こっていきました。 そして、皇帝の親衛隊の中にもイエス・キリストを信じる者たちが広がり、皇帝の役人たちの中にも福音が広がっていきました。このようにして、当初、考えもしなかったような仕方で、ローマに福音が伝えられ、広がっていったのです。 この時のパウロは、本当に限られたスペース、限られた自由の中にいたのですが、彼自身の生き方の姿勢は非常に前向きでした。主にあって志を持って生きていたことが分かります。そうした中で語られたのが今日の聖句です。 「私から学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことを実行しなさい。」 まさにパウロは積極的に神さまの目をもって自分自身を見、周囲を見、そして自分が置かれている状況を見、そしてローマ社会全体を眺めていたのです。 その結果、キリストの中にある喜びで彼の心が満たされ、誰よりも自由に、より積極的に、主に仕えて生きる思いが与えられていました。 今日、もしできたら時間を見つけ「喜びの手紙」であるフィリピ書を一気に読み切ってみてください。信仰者パウロの姿勢から、何を学び、受け、聞き、見ることができるでしょうか。その中のどれか一つを、あなたの生活に取り入れてみたらいかがでしょうか。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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