「ミシア地方の近くまで行き、ビティニア州に入ろうとしたが、イエスの霊がそれを許さなかった。それで、ミシア地方を通ってトロアスに下った。その夜、パウロは幻を見た。」(使徒言行録16:7−9a)
使徒パウロはシラスとテモテと共に宣教のためにアジア州へ渡ります。ところが、そこで聖霊が彼らの歩みにストップをかけられたのです。 悪いことをしていてストップがかかるのは当たり前です。でも、宣教することは御心であり、地の果てまで福音を伝えることはイエスさまのご命令です。ところがその「イエスの霊」である聖霊が道を閉ざされたのです。 しかし話はそれで終わりませんでした。そこで立ち止まり御心を求めて祈ったパウロに、今度は「マケドニアの幻」が示され、後の教会史に絶大な影響をもたらすヨーロッパへの伝道のきっかけが与えられていくことになりました。 ですから、あの時、道が閉ざされていなければ、そのことで立ち止まり祈ることもなく、ましてやヨーロッパ伝道につながる「マケドニアの幻」を示されることもなかったことでしょう。 ところで、今、あなたは道が閉ざされるような経験をしていませんか?私たちはだれでも、受験、就職、結婚、不慮の病など、そうしたことによって人生の岐路に立たされ、道が閉ざされるような経験をすることがあります。 ただ後になってふり返ってみると、道が閉ざされたことによって、より豊かな神さまの恵みにあずからせてくださったとしみじみ思える経験をすることがあります。ですから希望を持つことができる。ギリギリのところで失望せずに守られるのです。なぜなら、閉ざされた道の横に、恵みの深みへと導く別の道を、神さまはあなたのために用意しておられるからです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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