「使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。イエスは、『さあ、あなたがただけで、寂しい所へ行き、しばらく休むがよい』と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで寂しい所へ行った。」(マルコ6:30−32)
コロナ感染症が、完全には収まっていない中にあって、今日もこのメールを通勤電車の中でご覧になっている方もおられることでしょう。この時の弟子たちは、あなたと同じように人々に囲まれた毎日を過ごしていました。「出入りする人が多くて、食事をする暇もなかった」福音書記者マルコが伝えるくらい、彼らは忙しさの中にいました。 そうした弟子たちがイエスさまのもとに集まり、自分たちが行ったことや教えたことを報告しました。それも「残らず報告した」と書かれているほどに、事細かに報告したのだと思います。 すると主イエスは、弟子たちに対して「寂しい所へ行き、しばらく休むがよい」と言ってくださった。イエスさまは、弟子たちのニーズをご存知だったのです。 若い頃、「24時間、戦えますか」というキャッチコピーのCMが流れていましたが、よく考えるととても恐ろしい問いかけですね。何故かと言えば、もともと人間は、そのようには造られていませんし、逆に、人生の三分の一の時間を眠るように造られているのが私たちです。したがって「真に霊的である」とは、決して人間離れした行動を取ることではなく、人間らしく生きること、日々の出来事を主に報告し(祈り)、肉体の疲れをいやす休息をいただくこと(主に委ねて憩うこと)だからです。 クリスチャンの生活とは、特別な生活ではなく、むしろ、造られた人間として生きることなのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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