松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

過去をキリストの恵みで受け取り直す

「神の恵みによって、今の私があるのです。そして、私に与えられた神の恵みは無駄にならず、私は他の使徒たちの誰よりも多く働きました。しかし、働いたのは、私ではなく、私と共にある神の恵みなのです。」(1コリント15:10)
 今朝の聖句は、パウロ自身の経験に基づく、彼の信仰告白のような言葉です。 このように語る直前にパウロは、「私は、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中では最も小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です」と、キリストに出会う以前の自分のことを証ししています。 よく「過去と他人は変えることはできない」と言われます。でも、今日のパウロの証しの言葉を読む時に、そうした変えがたいと思われる過去の出来事、そのところに、キリストが共におられたことを思わされるのです。つまりパウロは、決して変えることのできない、その出来事を、キリストの恵みの中でとらえ直したのです。 過去の出来事を思い出すたびに、そして、自分が信じ仕えている神さまのことを知れば知るほど、以前、神の教会を迫害したということが、どれだけ大きな罪であったかを深く知らされていたのが、この時のパウロだったでしょう。 御子イエスさまの血をもって贖われたほどに大切な教会を、迫害してしまったわけですから。隠れる穴があったら入ってしまいたいという思いが、いつも彼の心にはあったことでしょう。 そのような過去の罪、自分自身の弱さや小ささを思うと、本当に情けなくなったでしょうし、また消えてしまいたいとも思ったかもしれない。 でも、そのことを祈っていく中で、無条件の愛をもって愛してくださる神さまに出会って行きました。 パウロを愛し用いられた同じ神さまが、あなたの神さまです。 そのお方が、今日もあなたと共におられます。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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